Story10

世界の製造業を相手に
需要を引き出す堅実な一手を

株式会社オーエム製作所2018年入社 工芸科学研究科卒 | 設計部 電気設計課 U・M

Issue課題

受注から納品までの
最短ルートを模索し
“選ばれる企業”としての
基盤を強化

オーエム製作所の立旋盤は、テーブル径Φ800mmからΦ6,000mmクラスまで製品ラインアップが揃い、同タイプ機種でもオプション選択によって、さまざまな部品を加工、切削することができる。その部品の用途は航空機のジェットエンジンやロケット、発電機のタービン、風力発電機などと幅広く、毎日の暮らしに欠かせないものに生まれ変わる。
また、顧客にはリピーターが多く、他社からの紹介や口コミを経ての受注も少なくないという。この高い信頼性は、これまでの実績や技術力が認められている証ともいえるが、今後も選ばれる存在であるためには、精度の高さを維持しつつ、スピード感のある供給を果たすことが課題となる。

受注した際、電気設計課の主たる業務としては、仕様に合わせて制御盤や操作盤、内蔵プログラムの再設計が挙げられる。いわば、機械の「核」を再構築するのだ。時に制御盤のレイアウト変更は難問パズルのような複雑なものになり、数百を超えるコード類の最適な道筋を導き出すことは、決して容易ではない。
今回は、次世代を担う柔軟たる思想力を備えた一人、制御盤やプログラムの再設計を担当する、電気設計課のUに話を聞いた。

受注から納品までの最短ルートを模索し“選ばれる企業”としての基盤を強化

Strategy私たちの戦術

今後を見据えた作業ニーズの再確認

今後を見据えた
作業ニーズの再確認

丁寧で確実な作業を維持したまま、効率的に行うためにはどうすれば良いのか。
部署内でもさまざまな意見が飛び交い、各工程の流れを慎重に見直す中で出た課題は、制御盤の製作に必要な「図面」の正確さと、納品時に顧客に提出する「仕様書」の作成工程にあった。
例えば制御盤の再設計を行う場合、過去案件の設計図面やコード表を参考に、各仕様で必要な部品などを手配し、再レイアウトを進める。参考資料が精到であれば問題ないが、実際にはコードの接続先や必要な長さが省略されている図面があったと言う。
「充分な経験があればわかるという前提の記載だと、私はまだ不安も多くて」と語るように、不明箇所の確認作業に時間がかかるうえ、そのまま制御盤の製作を進めてしまった場合はトラブルに発展する可能性も出てきてしまう。また、機械の仕様ごとに付属するアイテムをリスト化する仕様書作成では、毎回一つひとつを手入力しており、作成だけでなく確認作業にも時間を要している現状があった。

Actionやるべきこと

アナログとデジタルの併用で効率化を促進

アナログとデジタルの併用で
効率化を促進

まず取り掛かったのは、図面、仕様書を誰が見てもわかるものにすること。
図面は製造工程において、より良くするための創意工夫が重ねられているものであり、何度も修正変更が行われる。その都度、報告・図面修正申請を必ず行い、社内で意識を共有することで、その度の作業は増えるとしても、最終的な完成図面は今後の参考資料としてより有益なものとなる。
そして、仕様書の改善はU自身がオート化を担当。仕様やアイテムをまとめたExcelシートをつくり、仕様にチェックをすると、必要なアイテムにも自動的にチェックが入る仕組みをつくり上げ、作成時間の短縮を可能にした。
「現在は運用を始めて、各担当者から使用感などのフィードバックをもらっています」。
Uの元には、感想とともに感謝の声も届き、彼女の大きなモチベーション向上にもなっているという。

Result実現したこと

“経験”を標準化・蓄積して未来に活用

“経験”を標準化・蓄積して
未来に活用

この試みは、問題や課題について声を上げ、情報を共有して解決策を実践し、全員でブラッシュアップを行うという社内環境・意識の土台づくりとしても大きな前進となった。
「制御盤だけでなく、ラダープログラムなども含めて、仕様ごとに標準化できるものは進めようと話をしています」。
業務改善の動きはこれからも継続され、これまでの実績や技術力とともにオーエム製作所が信頼される理由の一つとなっていくだろう。その結果、オーエム製作所の工作機械が、さらに多様な場面に活躍の場を広げていくことにつながる。

機械に必要な部品をつくる工作機械は、すべての機械の母という意味を込めて「マザーマシン」と呼ばれている。
飛行機や風力発電機といった機械そのものをつくっている訳ではないが、世の中で活用している機械は、すべて部品の集合体であり、工作機械がないと部品をはじめ、製品ともに、何も生み出すことはできない。
世界中のいろいろな場所に旅行に出かけるとき、家族が憩う家に明かりを灯すときなどさまざまなシーンで、オーエム製作所が手掛けた工作機械が、必ずどこかで活躍している。
「業務改善がその機械を一つでも増やす結果になるために、これからも続けていきたい」と彼女は語った。

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