Story09

匠の技術を受け継いで
日本のモノづくりを支えたい

株式会社オーエム製作所2014年入社 工学部卒 | 生産技術部 生産技術課 S・K

Issue課題

技術を結集した
新型立旋盤開発
航空機エンジン部品に
勝負をかける

立旋盤を中心に中・大型の工作機械を開発・製造するオーエム製作所。
工作機械がつくり出すさまざまな部品は、生活家電から航空機、ロケットまで、多くの機械製品になくてはならないものといえる。
世界中のあらゆる分野すべてがターゲットとなる工作機械メーカーにとって、工作機械がつくる部品の汎用性の高さは、匠の技術を多方面で活かせる機会が多いということ。しかし、そのチャンスを掴みとるためには、世界的な製造業界の隆盛を見極め、多様化する市場ニーズを具現化した新たな工作機械の開発が、常に命題として掲げられる。

今回、オーエム製作所が一点突破を目指すのは、航空機産業。
大型航空機から燃費が良くて軽い小・中型機への移行が進んでおり、技術競争も激化する中、航空機のジェットエンジンの加工も視野に中核を担う部品をつくり出す、小型立旋盤に狙いを定めた。
「大手メーカーも狙っている業界だからこそ、当社は当社にしかできない技術で勝負をする」とSが語るように、これまでの実績や経験から生まれる勝機は、必ずある。オーエム製作所の未来を担う、新たな市場戦略機の開発が始まった。

技術を結集した新型立旋盤開発航空機エンジン部品に勝負を賭ける

Strategy私たちの戦術

市場戦略を叶える、確かな技術力

市場戦略を叶える、確かな技術力

開発機の構想を進めるにあたり、市場ニーズ、競合他社の動向、自社の生産バランスなどを踏まえて何度も会議を行った。勝つための戦略として定めたのは、ニッチな需要を確実に獲得すること。「安価」「快適な使用感」「納品までの時間短縮」を最低限必要な要素としてとらえ、「特殊な金属を切削加工する高度な技術」というオーエム製作所ならではの付加価値を持たせる。さらに、運搬の容易性、据付の簡略化や据付日数の短縮、配置スペースの縮小を目指し、戦略小型立旋盤の開発に着手した。
「当社は中・大型の立旋盤が主力であり、最も評価をいただいている商品。開発機を小型に設定したのは、ニーズに応えるためであるのはもちろん、小型機でも競合他社に負けない機種を、お客様へ供給していきたいという想いがある」。
その想いを一つに、まずは設計部が図面を引く。使用部品をゼロから見直し、精度を守りつつ不要なものを減らし、機械の動き、加工速度を速める。そして完成した図面と部品が、組付・組立を担当するSの元に届けられた。

Actionやるべきこと

「使いやすさ」も性能を高める重要課題

「使いやすさ」も
性能を高める重要課題

平面だった図面が、Sの手によって部品が組み付けられ、組み立てることによって、初めてその姿を現す。「実際に組み立ててみて、正しく、問題なく動くかどうかはもちろん、機械と作業者の接近性をあらためて確認することが重要」。人が使うことを想定した問題点の洗い出しを行い、次を担当する組立作業員が滞りなく作業を進めるための手順書を作成する。
「誰が見てもわかる。誰が使っても使いやすい。それが実際の現場の作業効率にもつながる」。わかりやすい組立手順を再検討するため、稀に一度分解し、また違った手順で組み立ててみることもあると言う。求められる工作機械になるために欠かせない“人感”が、試行錯誤の末に新開発機にさらなる付加価値を与える。機械の魅力が最大限に活かせる環境をつくるため、人と機械をつなぐ視点も、新しい開発に欠かせない要点となる。

Result実現したこと

新たな挑戦から育まれる、技術の継承

新たな挑戦から育まれる、
技術の継承

開発機の完成まで、通常1年以上もの時間が必要だ。組立後に図面修正をフィードバックすることもあれば、新しく開発した部品をさらに改良することもある。各工程で担当部署が全力を尽くし、トライアルアンドエラーを繰り返しながら、まだ世にない工作機械が生み出されていく。
難題に直面したとき、頼りになるのはオーエム製作所が培ってきた「匠の技術」。ベテラン職人の知識・ノウハウが、Sをはじめとする未来の匠へと受け継がれていく。開発機の開発は新たな市場開拓だけではなく、完成までの軌跡が、これからを担う人材を育成する現場にもなるのだ。

「開発機は“つくる”というより、手をかけて“育てる”という感覚に近い」とSはいう。「飛行機を見たときには、『その一翼を担っている』と誇りに思うし、自分たちが育てた工作機械が成長した姿を見ているようで、モチベーションも上がる」と笑顔を見せた。
開発機は完成間近になるとスポンサー企業が付き、企業が求める仕様を整えて、出荷の時を迎える。一つひとつの部品が、機械になり、また部品を生み出してさまざまなモノに変化する。オーエム製作所の工作機械は、多様なモノづくりの現場で、その礎を支えている。

Story Top
働く環境 FAQ Entry
HOME
MENU
ENTRY
PAGE TOP